世界に誇る地震観測網

世界に誇る地震観測網

1995年の阪神・淡路大震災の後,世界でも類を見ない密な観測網が整備されました。日本全国に約2000点の観測点があります。もちろん,研究だけでなくて私たちの生活にも使われています。例えば、この観測網から得られるデータは地震が起きた数分後にテレビなどで発表される各地の震度情報に役立てられています。それから『謎解き地震学No.5』で勉強した緊急地震速報(地震波をいち早く検知して大きな揺れが来る前に速報を出すシステム)に使われる観測点の8割は、この観測網によっています。

巨大な画面に絶えず波形が表示されている。僕らにはかんじられない小さな地震から、被害の出る大きな地震まで、こうしてモニタされているんだな。
この観測網が整備されて得られた膨大なデータから、最近は次々と重大な成果が出ています。中には地震発生予測に結び付くつくような発見もあって世界中の地震学者が注目しているわ。
へぇ、わくわくするなあ。設置されている地震計は1種類じゃないんですね。
人が感じない微弱な揺れを記録するための観測網Hi-net、様々な周期の揺れを記録するF-net、そして被害を起こすような強い揺れ正確に記録するK-NET、KiK-netがあります。