2009年度から,年に2回,東京都の都市整備局の耐震キャンペーンに協力している.(→2011年冬のキャンペーンようす.)今年もラボツアーを行った.
世界震源地図を使って,地震について説明しているところ.この後,海底地震計や地下免震構造へとご案内した.
東日本大震災では,地震による揺れの建物被害よりも津波被害が甚大だ.そのせいでみんな,耐震化よりも津波対策にばかり目が行っていると思う.
今回,建物が残って,津波避難の行動を起こせたのは,耐震化が進んだからだけではない.実は,地震による揺れそのものは,マグニチュード9にしては小さかったのだ.だから,次にたとえば西日本で巨大地震が起きた場合,おそらく揺れは今回よりも大きくなるだろう.津波から避難するにも,建物が倒壊せずに残り,出口までの経路が確保されることが最低条件だ.
地震への対策のまず第一歩は建物を強くすること,家具を固定することだということを忘れないでほしい.