今年は海外の地震や火山災害が多い年だったな.
1月,ハイチ地震.マグニチュードも震源の深さも兵庫県南部地震や岩手・宮城内陸地震とほぼ同じ.だけど死者は23万人に達したとも言われている.地震が起きることが災害なんじゃない,僕たち人間の社会基盤が被害を生むんだとこのとき思ったんだ.
2月,チリ中部地震.23時間後に日本へも津波がやってきて,僕は津波の恐ろしさに対する認識を新たにした.
4月,中国青海省の地震.救助の難航するチベット高原で,2500名を超える死者が出た.そしてレイ先生を驚愕させた,まさかの地震災害と同日発生の火山噴火.アイスランドのエイヤフィヤトラヨークトル火山の噴煙によって,航空業界を中心に大きな被害を引き起こした.グローバルな社会になって,災害もグローバルになったことを痛感した.
9月,ニュージーランド南島の地震.奇跡的に死者もなく済んだ.
10月,インドネシア・ムンタワイ諸島の地震.これは津波地震だった.離島での被害が把握できず,日を追うにつれて死者数が増えて,数百人に至った.さらにムラピ火山での噴火も長引き,インドネシアには災難の年になった.
日本では統計的にはおおむね年に1度くらいの頻度で被害地震が起きている.今年は大きな被害もなく終えることができた.新しい年が,地震に耐えられる社会を築いていける年になりますように.