懇談の場

レイ先生のいる広報アウトリーチ室では,毎月1回,記者さんたちとの勉強会をやっている.新聞各紙の科学部や社会部の記者さんや,科学誌のライターさん,テレビ制作関連の方々が集まっている.僕も今月初めて参加させてもらった.公式サイトはこちら.

今月はスパコンを使っている研究者たちによる講演.こちらは鈴木特任助教.写真手前のワークステーションで,計算時間の違いのデモをしていた.ワークステーションでこれなら,スパコン使ったらどんなに早くなるんだろう,と思った.

鈴木さんは噴煙のダイナミクスの研究をしている.アイスランドで噴火して飛行機が飛ばなくなった,あれだ.一日4億ドルの損害と聞いて驚いた.1日早く飛行再開できれば4億ドル救われた,ってことでしょう? その1%でも研究費にすれば飛行再開をもっと明確にできたんじゃないの?

お次は竹内准教授.レイ先生は同じ研究グループだったらしい.「地味に面白いことをおっしゃるのよ.」とくすくす思い出し笑いをしていた.

『謎解き地震学 No.6』で勉強した地球内部のことについて,どういうデータを使っていて,どういう方法で求めているのか初めて分かった.

それにしても興味深かったのは,スパコンの使い勝手の感想だ.地球シミュレータはとても使いやすいらしい.世界一のスパコンができても維持し続けて欲しいとおっしゃっていた.

講演が終わると,狭いアウトリーチ室に移ってビール片手にざっくばらんに話す.ちなみに会費制で,僕も500円払いました.こっちの写真も撮れば良かったな.

記者さんなんてどんな人たちなんだろう,とちょっとビクビクしてたけど,K2先生もレイ先生も記者さん達もずいぶんオープンでびっくりした.災害発生時に共に情報発信をしていく同志なのかな,と言ったら,「大地くんは大げさね.顔の見えるお付き合いができれば楽しいでしょ?」と酔っ払いレイ先生に言われてしまった.

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