東北地方太平洋沖地震の発生から4ヶ月あまりが経過しました.失われたものの大きさが明らかになるにつけ,わびいる想いとともに,この犠牲をひとつ残らず生かすために私自身は何ができるのかを,繰り返し問い続けています.何ヶ月が経とうと,何年が経とうと,阪神・淡路大震災で決意したあの時と同様に,生涯にわたって私自身の課題となっていくのだと受け止めています.
そんな想いも込めながら,明日からは再び大地くんがブログを担当してくれると思います.地震学に携わるようになった矢先に起きたこの震災に,彼なりに思い悩んでいるようでした.一市民としての目線と研究者としての目線とを兼ね備えた地震学者に育ってほしいと思っています.遠い遠い将来への希望の卵と思って,暖かい目で見守っていただけたら有難く存じます.