12月の懇談の場

月例の記者との勉強会,今日は青木陽介助教による,宇宙測地と火山観測のお話だった.勉強会の公式サイトはこちら

青木さんはレイ先生の先輩だそうで,とても楽しい人だ.研究がすごいのはもちろんだけど,テニスも強いらしい.お酒にも強いらしい.参加された報道の方からの質問にもとてもフレンドリーに答えていて,僕も楽しかった.

宇宙測地というのは衛星を使って,地表の変形を見ることで,地震断層の動きや,火山内部のマグマの動きを見るのに便利だ.現地に入れない,ハイチ地震や四川地震の時も大活躍した.他にも森林伐採などの監視なんかに使われているらしい.

なかでも日本の打ち上げた「だいち」は世界がうらやむ特徴を持っていて,各国の研究者が利用して研究をしている.その特徴というのは,衛星から出すビームの波長が長いことで,その何が素晴らしいかというと植生を突き抜けることだ.日本みたいに植生の多い国で地震や火山噴火が起きた時に活躍する.四川地震のときもハイチのときもチリの地震の時も,植生が多く,入国が困難で,「だいち」のデータが大活躍したというわけだ.

2010年4月のアイスランドのエイヤフィヤトラヨークトル火山の噴火時にも,このようなデータで,火口付近で1m近くもの隆起(盛り上がること)を解析した.詳細はこちらのサイトからどうぞ.

さて,講演のあとの懇親会には,記者さんたちがシャンパンやケーキを持ってきてくれた!「イブに年頃の女性が仕事なんてしてないように!」とか言われていて,レイ先生は微妙な心境ながらもちょっと本気で感動していたっぽい.とてもいいクリスマスイブを迎えられたようで,僕は一安心だ.

11月の懇談の場のブログ記事はこちら

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