空振の恐怖感

窓がパタパタパタと音をたて始めたら,何を連想するだろうか? 僕は,地震だ.全神経を集中させて,揺れてるかどうかを判断する.次は風.それからトラックが通ったあとで家が揺れたのかな,なんて耳を澄ましたりもする.

レイ先生が学部生の時,有珠山が噴火した.シューシュー音を立てる断続的な微噴火よりも,避難してからっぽになった町で,揺れてもいないのに突然窓がパタパタいうほうがはるかに怖かった,まるでポルターガイストだった,と話していた.

これは空振という.噴火口から空気が強く圧縮されて,音波として伝搬する.それが窓や障子を揺らす.地震研の新燃岳のウェブサイトには,これを可聴域に変換したデータを掲載している.

と,書いて公開する直前に噴火報道の手伝いに入ったら,もう丸3日,かかりっきりになってしまった.

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