新燃岳の噴火: 合同説明会の開催

「十分な説明はなされているのかしら?」レイ先生がこの3日間,ずっと口にしていることだ.そして昨晩,レイ先生は,報道関係者を対象とした合同説明会を開催することを決めた.30日(日)15時,地震研には,中継車と大型カメラ,多くの記者が詰め掛けた.

噴火は長期化する可能性が高いこと,過去には大噴火があったこと,などが説明され,住民への注意点が挙げられた.既に噴石や火山灰による被害は拡大しているが,雨が降れば泥流が発生すること,風向きによっては航空機に影響を及ぼすこと,火砕流の発生も懸念されること.

レイ先生は言う.「日本列島で考えれば1977年の有珠山の噴火以来の規模.もっと防災上の説明や注意が必要なのではないか.そこまで感じている私であっても,例えば明日,大きな被害になった時には,まさかこんなことにまでなるとは,と思うのではないだろうか.命を守る情報の伝え方,研究者による情報発信のあり方を,もっと深刻に考えていかなければ.」

コメントは受け付けていません。