地震=断層での急激な破壊運動

プレートがぶつかり合うところでは大きな力が働いて地震を起こす、この前はそれを勉強しました。この力で地面にひびが入る、つまり地下の岩盤を破壊する、それが地震ということですか?

そのとおり。大きな地震で震源が浅いときは入ったひびが地表に現れて段差やずれが見られます。これを「地表地震断層」といいます。

断層と聞けば「活断層」しか思い浮かびませんが...

無理もないですね。日本列島にはたくさんの亀裂が走っています。そこは他よりも強度が弱いため、力が加わると破壊してずれが生じます。これが地震なのです。

茶碗でもひびが入っているところが割れるもんなぁ...

この弱い面を「断層」といい、過去に地震を起こしたことのあるものを特に「活断層」とよんでいます。この断層に沿って岩盤が急激にずれ動くことこそが地震の正体です。

地震の原因は何であるか、古代ギリシャ時代からさまざまに考えられてきました。地下での火山爆発、地下空洞の陥没、マグマの運動・・・。しかし1906年にサンフランシスコ地震が発生したとき、300kmにわたって最大で6mを超える横ずれの地表地震断層が現れました。これを観察したレイド博士によって、地震が断層運動であるということが決定付けられました。