「科学技術への顕著な貢献2012(ナイスステップな研究者)」に選定されました

12月末,嬉しいお知らせが届きました.文部科学省直轄の研究所から,「科学技術への顕著な貢献2012(ナイスステップな研究者)」に選定されました.この一年のリスクコミュニケーションを評価していただいたものです.

文部科学省直轄の研究所である科学技術政策研究所は,2005年から毎年,科学技術への顕著な貢献をした人を選定しています.その科学技術コミュニケーション部門に選定していただきました.年明けには文部科学大臣を表敬訪問したり,春にはシンポジウムを開催したりするそうです.

2012年は,誠意を尽くして活動してきた広報アウトリーチ室を突然解任された,辛く苦しい年でした.この度,私の情報発信のあり方を逆にこのように評価いただき,言葉に尽くせない想いがあります.

報道発表資料より: 「大木氏の地震防災に関する活動の基本姿勢は、地震予知に対する過剰な期待と誤解の解消に努め、わかっていないことが多くあるという事実や、わかっていることにおいても大きな不確実性を伴うことなど、地震学に内在する限界も併せて伝えるということです。予知に期待するよりは備えに目を向けてもらえるような情報発信に努めており、テレビ、ラジオへの積極的な出演、新聞紙上での連載など幅広い活動を行っています。」

あきる野市立増戸小学校での授業風景

防災教育を共に創り進めてきた学校の先生方や児童・生徒のみなさん,地域のみなさん,自治体関係者の皆さん,筆の遅い私を励ましながら執筆をさせてくださったNHK出版新書やくもん出版の編集者の皆様,より良い情報発信のために取り上げてくださった報道関係の皆様,ありがとうございました.みなさんと共に選定していただいたものと思っています.

大きな犠牲はひとつ残らず生かすことを誓って,次の震災の犠牲者をゼロにできるよう,ますます努めてまいります.

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