『地球の声に耳をすませて』

『地球の声に耳をすませて-地震の正体を知り,命を守る-』

大木聖子

  • くもん出版 児童書 2011年12月22日発売
  • 1470円 (印税は全学を,あしなが育英会から震災遺児に寄付しています.)
  • 小学上級から
  • A5版縦 128ページ(カラー)
ご家族で地震のことについて話していただくきっかけにしてください.おとなの皆さまにこそ読んでいただきたいと思っています.

更新情報


あとがきからの抜粋

「犠牲となった2万人近くの方々の中には,みなさんと同い年の子たちもいます.もしその子たちが生きていれば,みんなに何を伝えたいと思うでしょうか.お父さんとお母さんにもう一度「ありがとう」と言いたい,友達と仲直りしておけばよかった,もっと土地のこと,自然のことをよく習って,どうすれば生き延びられたのか知っておきたかった,そう思うのではないでしょうか.

たくさんの犠牲者の想いに耳をすまして,実行していくことは,あの日のあとを生きている私たちの使命です.とてもつらいことですが,起きてしまった悲劇はもとにはもどせません.でも,次に起きる大きな地震の時には悲劇にならないよう,生かしていくことはできます.いいえ,生かさなければなりません.

この本は,そんな想いをこめて書きつづりました.次の地震が起きたとき,この本を読んだみなさんがきっと,自分の命と,自分が大切に思う人たちの命を救ってくれる,そう信じています.」


影響を受けた作品

  • 教室ではおしえない地球のはなし』 (島村英紀/著,1991,講談社ブルーバックス)
    • 本の中でも触れましたが,中学の時にこの本に出会った衝撃は今も忘れません.いろいろ持っていたブルーバックスシリーズの中でも,何度も何度も読み返した本です.大学への進学も,島村先生のいらっしゃる北海道大学に決めました.拙著の6章「地球の中心への旅」はこの本にヒントを得ています.
  • 大地の躍動を見る』の第9章 (該当箇所:深尾良夫/著,2000,岩波ジュニア新書)
    • 拙著の「地球はおしゃべりな星」というたとえは,この本の中で深尾先生が書かれた「第9章 地球の鼓動が聞こえてきた」から発想しました.執筆していたときは,『おしゃべり地球のメッセンジャー』というタイトルを頭の中に掲げていました.ふんふんふん♪と鼻歌を歌うのびのびとした地球のイメージは,敬愛する師匠の深尾先生のイメージでもあります.
  • ダイヤモンド号で行く地底旅行』 (入舩徹男/著,2005,新日本出版社)
    • 拙著の6章「地球の中心への旅」の終わりの方,外核と内核のイメージは,この本で得ました.モグルン号よりも詳細な解説です.物理学,地球物理学,鉱物学,地球化学を学ばれている入舩先生にしか描写できない素晴らしい世界が見られます.ぜひダイヤモンド号にも乗ってみてください.
  • 『地球の中心”コア”への旅』 (サイエンスチャンネル,2009)
    • 拙著の第6章「地球の中心への旅」を映像で見たい方はこちらをどうぞ!『地球の中心”コア”への旅』(いきなり音が出ます.音量にご注意ください.)
    • 制作:WAC,ディレクター:北村太郎,監修:清水久芳・大木聖子

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書評


記事の掲載


印税の寄附について

皆様にご購入いただいた本書の印税は,全額を津波震災遺児に役立てていただきたいと思い,あしなが育英会による津波遺児の心のケアセンター「東北レインボーハウス(仮称)」の建設費に全額を寄付しています.(震災遺児への想いについては,拙著『超巨大地震に迫る-日本列島で何が起きているのか』(NHK出版新書)のあとがきに書かせていただきました.)

  • 第1刷: 406,448円
  • 第2刷: 108,528円
  • 第3刷: 3,908,000円 (銀行でのこと

 

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