慶應SFCの学部生の方へ
大木聖子研究会(『防災社会デザイン研究会』)は,”Re Design BOSAI” をキャッチコピーに防災の研究を行っています.主に地震現象(揺れ・津波・火災など)による災害の軽減方策を,防災教育や災害科学コミュニケーション等のソフト面から探究しています.また,地球科学の基礎を学び,大地の理を理解して,自然と共存していくための科学コミュニケーションも行っています.関心のある方はメールにてご連絡ください.(塾内からのアクセスで,このサイトにメールアドレスが表示されます.)
主な研究テーマ
- 防災教育の実践,理論,調査(子供や大人,外国人など対象はさまざま)
- 地区防災計画の実践
- ITを活用した防災プラットフォーム開発
- 災害のリスク・コミュニケーション
- 地球科学
- 科学コミュニケーション
曜日と時間など
- 木曜日の4,5限
- 研究会A
- その他の課外活動は主に月・金・週末と長期休暇に行っています(下記参照)
研究会での活動
実践を通した研究活動を行っているので,それらに積極的に参加できる方に研究会に来ていただきたいと思っています.具体的には,幼稚園・小学校・中学校・高校などでの防災教育授業の実践,ワークシート作り,アンケートの作成と調査・解析,あるいは活断層などのフィールドワーク(巡検),巡検後のまとめと解説サイトの作成,地域に根ざした防災イベントの実践などです.参加前から,あれも違う,これも違うと自分で限界を決めてしまって不参加でいると,どんどん周囲から遅れを取ります.これらの実践は研究会以外の日の活動になるので,他の授業や補講,サークル活動などと折り合いをつけるのが難しいかもしれませんが,これまで殆どの人がなんらかの課外活動に参画できています.物理的な時間があるかどうかよりも,参加したい,という気持ちを持っているかどうかを大切に検討してみてください.
もうひとつの重要な活動として,継続審査を兼ねて半期ごとに「5000字課題」を提出してもらっています.大木研究会では,研究の実践だけではなく,きちんとした文章を作成する力とプレゼンのスキルを身に付けてもらいたいと思っています.伝えたいことがあって,それが最も伝わるように練られた構成があって,日本語として文法的に成り立っている,そういう文章の書き方やプレゼンの仕方を(小手先のテクニックとしてではなく)学んでいきます.その学びを生かしつつ,半年間で経験した活動とそこからの考察をまとめたり,今後の自分の研究テーマを支える分野をレビューしたり,実際に調査を行って解析結果から考察したりしたことを5000字にまとめます.それらを積み重ねて卒業プロジェクトとすることも可能です.
以上を踏まえた上で,震災によるあのような悲劇をもう二度と起こしたくない,災害のない未来に向けて自分が具体的に寄与したい,そんな想いの人,ぜひお声掛けください.一緒に研究していきましょう.
FAQ
- 事前にどのくらいの知識が必要ですか?
- 特に必要ありませんが,研究会が始まる前に読んでおいてもらいたい本をいくつか紹介しています.知識よりも大事にしているのは,命に向き合う姿勢と覚悟です.
- 文系なのですが大丈夫でしょうか...?
- まったく問題ありません.世の中には文系と理系があるのではなく,ただ課題があって,それを解決するのにどんなアプローチを取るか,ということです.あなたの得意なことを生かして,あるいはそれを模索しながら,災害で人の命が失われるという大きな課題を解決していきましょう.
- 建築や町づくりに興味があります.研究会で扱っていますか?
- ハードウェアという意味での建築・町づくり(都市計画)は扱っていません.SFC内外にふさわしい先生がいらっしゃいますので,まずはそちらにアプローチしてみてください.
- 復興計画に興味があります.研究会で扱っていますか?
- 次にまた必ず起こる災害へのより良い備えのあり方を探究する,という捉え方で扱っています.都市計画という意味での復興については,上記の通りです.
- 大木先生の授業を履修していないのですが...
- 春学期に「地球システム」と「社会安全政策(防災)」,秋学期に「地球システム設計論」とGIGAの「Social Security Policy (Disaster)」を受け持っています.これらを履修せずに,3秋時点で「研究会に入りたい」とご連絡のあった方については,申し訳ありませんがお断りしています.3春までの方でしたら,研究会に所属しながら履修してもらうので構いません.
- 他の研究会がメイン,こちらをサブで履修・聴講することはできますか?
- 防災はさまざまな分野が絡み合うので,そういった方も歓迎です.多くの分野の専門家がいるSFCの良さをぜひ生かしてください.
- 慶應の他学部生なのですが,研究会を履修することは可能でしょうか?
- もちろんです.どうぞお越しください.(単位等の規定については,所属する学部の決まりによるので,自分でよく調べて来てください.)
- 2015年度春学期のシラバスに大木研究会が見つかりませんでした.
- 諸事情で閲覧できない設定になっていますが,研究会活動は行っています.メールにてご連絡ください.